bijoto

column

告白文化は日本だけ? カナダと日本の恋愛の違い Part 1

19/Feb/2016


bijoto

日本とカナダの恋愛文化ってどう違う? 両親が日本人の日系カナダ人のAさんに、カナダ人の夫を持つ日本人のライターMが、赤裸々にお話を伺いました。

M :今日は、日本人のご両親を持ち、カナダで生まれ育ったAさんに、日本とカナダの男女関係の違いなど、国際恋愛や国際結婚をテーマにお話を伺います。早速ですが、付き合い始めなどの恋愛関係の最初の段階で、文化の違いに戸惑う日本の方も多いですよね。

A:そうですね、「Seeing each other」と「Dating each other」を勘違い、というか混乱する、というのをよく聞きます。人それぞれだとは思うんですけど、「Seeing each other」は、まだ会っているだけで、日本でいう「お付き合いをしている」までは至らない段階です。そういう「Seeing each other」の段階でカナダ人が同時に何人かの方と会っていると、日本人が「浮気をしていた」と誤解してしまう場合があるようです。カナダ人からしたら「え、2、3回しか夕飯食べに行ってないのに。まだ付き合ってないよね」と思っていても、日本人としてはもう付き合っている、と思ってしまう場合があるようです。  日本の方は結構ストレートだと思います。日本では「告白」というシステムがありますよね。カナダではその「告白」の文化がないので、関係の始まりが分かりにくいケースが多いです。

M:もちろん、個々でケースは違いますけど、一般的に日本では「好きです」とか「付き合ってください」「はい」みたいな告白という過程を経て、付き合うという状態になりますよね。儀式ではないですけど、まぁちょっと極端な話、デートをしても、もっと言えば寝たとしても、「付き合ってください」もしくは「好きです」のやりとりがないと、付き合ってない、ということもあり得ます。逆にカナダでは、どこで線引きをしているのでしょう?

A:人それぞれだとは思いますが、徐々にわかってくるんですよ。ご飯を一緒に食べに行ったり映画を見に行ったり、そういうのが2、3ヶ月続いて、そこからなんとなく…相手の態度から、自分とこれからずっと一緒にいたいと思っていることが伝わってくると思うんです。相手が他の恋人候補とは会わなくなっていて、一人だけに決めたときには、たとえば今までは週に1回会っていたのが、毎日のようにメールが来たり電話が来るなどして、徐々に分かってくると思うんですね。「あ、私が本命なんだ」って。

M:まあ合理的といったら合理的ですよね。それはもちろん男性だけではなくて女性も、複数の人と「Seeing each other」をしていて、徐々に本命を絞り込んでいくというようなことをするんですよね。

A:そうだと思います。女性も同じです。男性も「彼女は僕に絶対気がある」と思っていても、女性からの連絡が徐々に途絶えてしまったり。それでも信じ続けている男性がいるかもしれませんが、でもだいたいはっきりしていると思うんです。私には日本人の夫がおりまして、彼と付き合う前の段階で、一週間毎日一緒に映画を見に行っていました。なので私は「もう付き合っているのかな」と思っていると、その週の終わりに彼から「はっきりしてくれない?僕のことどう思っているの?」と質問されたのです。私はもう付き合っていると思っていたので質問の意味が理解できず、「いい人だと思うよ」と(笑)。「いや、そうじゃなくて」と言われて初めて、「あーそういうことなんだ」と気付き、「好きだよ」「僕も好きだよ。付き合ってください」のような儀式があって(笑)、「ああ、ここからスタートなんだな」と。

M:カナダの方に聞いたんですけど、日本のいわゆる「告白」はカナダにないから、たとえば友達とか知り合いに「この子誰?」と聞かれたときに「僕の彼女だよ」と相手に紹介されたときに初めて「あ、私たち付き合っているんだ」とわかることがあるみたいですね。

A:ありますね。それで思い出したんですけど、昔、私は自分の友達を夫に紹介しようとするのに、夫はあまり友達を紹介してくれませんでした。それが不満で「何で紹介してくれないの」って。別の日本人とカナダ人のカップルにその話をすると、日本人の友人が「同じことをカナダ人の恋人に言われた」って。そう考えると、日本人ではあまり一般的でないのかもしれませんね。その一方でカナダでは恋人に自分の友達を紹介するということが、本人同士だけでなく周囲にも恋人として認めてもらえている、ということになるので、関係性を明確にする儀式なのかもしれません。  友達や家族に紹介してもらって初めて「私はやっぱりこの人と付き合っているんだ」って気づく。必ずサンクスギビングとクリスマスになると、恋人を家に招待する。招待されたら、たとえそれが出会って1ヶ月だとしても付き合っているという証拠ですね。

M:なるほど。でも年齢にもよりますが、友達はともかく親に恋人を紹介するというのは、日本人にとって結婚というイメージが強いですよね。私の場合、現在の夫とまだ付き合って1ヶ月の時点で「親に紹介したい」と言われたんです。それで「え、結婚? 早っ」って思って。その時はホームステイをしていたので、ホームステイ先のお母さんに「親に紹介したいって言われたんだけど、彼は結婚したいのかな」と聞いたら「そんなの知らないわよ。彼に聞きなさいよ」と言われて(笑)。「日本だと、親に紹介する=結婚を前提に付き合っています、という挨拶の意味が強くなるんだ」と説明したら、「カナダではそこまでの意味はない」と教えてくれました。

A:私たちの場合は、付き合ってから2年経って、ようやく彼を私の両親に紹介しました。私の両親は長年カナダに住んでいる日本人なので、「両親と一緒にご飯食べにいく?」と気軽に誘っているんですけど、彼がやっぱり結婚とかそういうのを考えて「いや、まだ行けない」とずっと断られ続けていたんです。私としては、こういう人とお付き合いしてます、というのをまず最初の段階で認めてもらいたくて紹介したかっただけなんですけど、やっぱり日本人とかアジアの方は結婚というのが最初に思い付くんですね。

M:国際恋愛や結婚だと特に、家族に紹介できない場合もありますけど。たとえば両親が遠い国に住んでいて、すぐに会えないとか。まあだから一概に、両親に紹介されないから真剣じゃないとは言えませんよね。

Y:逆に、毎年違う恋人をクリスマスの家族のディナーに連れて来る人もいますしね。

M:それはそれでね。個人の性格にもよるし、カナダと一言で言っても本当に色々な人種の方がいますし。



国際恋愛・結婚に関する対談はまだまだ続きます! 次回は、「カナダ人男性と日本人女性のカップルは多いのに、その逆が少ないのはなぜ?」「カナダでのデートの支払いの分担は?」について、話します。

国際恋愛・結婚についての体験談、あるある話を募集中。
皆さんの面白い話を記事にするので、下記までぜひお寄せ下さい!
contact@bijoto.ca


Develop