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せめぎ合う日本とカナダの美的感覚 国際美容孝1

16/Jul/2016


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bijotoの編集者Aが、国境をまたいだ美についてエッセイ形式でつづります。

日本の女性は美しい。身体が細くてメイクも髪型もきちんと手を入れていて、オシャレにも敏感。

でも、それって日本の女性が世界の(この場合日本以外の、という意味なので195か国の人だ)人に比べて美しさで優れているか、というと、そういう意味ではない。

私がまだワーキングホリデーでカナダに来たばかりの頃。日本の流行の服をたくさん持ってきて、重ね着とかをして服装には割と気をつかっていた。で、「ふふん、流行りの服を着ているのよ、私」という優越感がなかったとは言わない。恥ずかしながら。しかし。その頃通っていた語学学校のカナダ人の先生に笑顔で「今日はまた一段と日本人だね」と言われたのだ。

がーん。。

そう。こちらに来て日が経つ日本人は口を揃えて言う。「カナダに来たばかりの日本人はすぐわかる。日本の流行りの服装で身を固めているから」。ようするに、カナダにいる人間は、そういう「日本の流行りで身を固めた人間」を「オシャレ」だとは認識せず、「日本人らしさの強調」もしくは「日本人としてのアピール」と受け取る。

ちょっと前に韓国の女の子の間で、お団子頭が流行っていた。日本で流行っていたお団子とはちょっと違って、襟足部分を少し膨らませたお団子頭。あれを見て、私は「ああ、あの子韓国の子なんだな」と思っていた。それですよ、それ。「オシャレ」ではなく「国籍アピール」。

もちろん、それが悪いとは言わない。オシャレなんて自己満足。周りの同じ国籍の友人に可愛いね、って言ってもらったり、自分が可愛いと思うならそれでいいんです。

でもね。ある夏の日、カナダに来たばかりの私はホームステイをしていました。カナダにしては珍しくとても暑かったので、どうでもいいタンクトップとショートパンツで家にいたら、ホームステイマザーが大絶賛。「あなた今日とってもいいじゃない! 若いんだからもっと肌を見せていかないと!」ええ!? 普段、あんなに服装に気をつかっていたのに、ユニ○ロで買ったような何の変哲もないタンクトップのほうがいいなんて……。ショックだった私は、そこで実験をすることにしてみました。この服装で、カナダ人の彼氏と会ったらどうなるのか、と。

もちろん大絶賛でした。「今日はとってもいいね! セクシーだよ!」と(今日は、というのがポイントだ)。

そこで私は悟ったのです。郷に入っては郷に従え。ようするに、露出をしとけばこっちではOK。

とは言っても、こっちで永遠の定番とも言えるボディコンに真っ赤な口紅、みたいな格好は、コケイジャンはともかくアジア人がしてると、「80年代かよ!」と突っ込みたくなってしまうのです。やっぱりそこは日本で生まれ育った感覚が抜けないのよねえ……。


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